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ゲッセマネ

殉教者達にとって、時津の夜は、まさにゲッセマネでした。地上で過ごす最後の夜となりました。

26人は夕方、東彼杵から舟で出

夜の11時頃、時津に運ばれてきました。

とっても寒い夜でした。

極寒の中で後ろ手に縛られ、小舟に揺られていた彼らは、祈りながら賛美しつつ身を寄せ合いながら過ごしました。

キリシタンの町であったので暴動が起きる事を役人に警戒され、その日上陸は許されず、26人は沖で、吹きさらしの舟に残されたのです。

殉教する前の最後の夜を舟の上で過ごし、

そして、殉教の2月5日。殉教者達は、処刑される、西坂まで歩いて行ったのです。

ヘスス(フィリぺ)のお話を

フィリペは、難船により日本へ。

メキシコ生まれのフィリぺのお話。司祭に叙階されるためにサン・フィリぺ号に乗船。

大嵐でその船は難破して、日本に漂着。その流れのなかで殉教者に加わることになった。

その彼は殉教者の中で、日本に最後に来て、最初に十字架上で槍を受けた。

神様は、フィリぺを日本で1番始めの殉教者に選ばれたのです。

彼にとって、この殉教は、「強いられた十字架」でした。

しかし彼は心から喜んで主に感謝していた。

そして、彼も喜び賛美をささげつつ天へ凱旋していった。

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